ミャンマー軍政は2025年7月31日に緊急事態宣言を解除し、12月末から段階的に総選挙を行うと発表したが、国軍系政党USDPを中心とする勢力の勝利が確実視されている[USDPの選挙マニフェスト発表会に出席する党員と支持者たち=2025年11月19日、ミャンマー・ヤンゴン](C)EPA=時事
防衛大がミャンマー国軍の士官候補生の受け入れを中止
服部 日本政府は2021年のクーデター後、新規ODAは停止する一方で、既存のプロジェクトについては継続するという方針でした。この政策については、どのようにお考えでしょうか。
中川 ODAのプロジェクトは、1つ1つ精査しないといけないと思います。軍が支配する企業――軍というより、軍人個人が支配する構造のようですが――に流れていくようなODAは停止する必要があるので、各プロジェクトの精査が大事です。人道支援や教育プロジェクトもODAでやっているわけですから、使い方を精査したうえで、停止すべきものを考えていくということです。全部ストップするということではないと思います。
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