金正恩は在朝ロシア大使館に自ら出向いて弔問した[12月6日に急逝したマツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使(中央)=2025年6月19日、北朝鮮・平壌](C)EPA=時事

 

5カ年計画は「完遂」との評価

 12月9日から11日にかけて、朝鮮労働党中央委員会第8期第13回全員会議拡大会議が開催された。金正恩(キム・ジョンウン)総書記が出席のうえ「司会」した。議題は、①2025年度の党及び国家政策執行状況総括について、②党中央検査委員会の2025年度事業状況について、③党第9回大会準備に関連した重要問題について、④2025年度国家予算執行状況と2026年度国家予算案について、⑤組織問題の5議題であったが、最後の「組織問題」すなわち人事については、党中央委員会の委員1名、委員候補5名を解任するに留まり、大規模なものは年明けの党大会会期中に実施されるものと考えられる。

 第1議題、第2議題については概括的にしか報じられず、具体的な内容は明らかにされなかった一方、第3議題の党大会準備については、党大会準備委員会の構成と分科・部門別小組の組織構成、党規約改正案の作成、代表者の選出方法などに話題が及んだとされる。今後、各地での党代表会開催や党大会代表選出について報じられることになろう。

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