ワイルズ首席補佐官の「大統領はアルコール依存症のような性格」発言報道ではトランプ氏(左)本人をはじめ閣僚が次々と擁護に動いた[2025年12月19日、アメリカ・ワシントンDC](C)EPA=時事

 今年の「新語・流行語大賞」年間大賞には、高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が選ばれた。英語圏では、オックスフォード辞書が「今年の単語」として、「rage bait」を発表。「怒りや憤りを引き起こすことを意図して、わざと苛立たせる・挑発的・不快な内容に仕立てられたオンラインコンテンツ」を指す。日本語ならば「炎上商法」といったところだろう。

 ドナルド・トランプ大統領ほど「炎上」を効果的に使いこなす政治家はいない。映画『スタンド・バイ・ミー』などを手掛けたロブ・ライナー氏の殺害事件について、トゥルース・ソーシャルで「(トランプ氏に対する批判を続けてきたライナー氏が)ドナルド・J・トランプ大統領への激しい執着により人々を狂わせた」ことがその死に繋がったと述べ、「トランプ錯乱症(TRUMP DERANGEMENT SYNDROME)」と表現してみせた。当然ながら民主党のみならず一部共和党からもバッシングを受けたが、ニュースのヘッドラインを飾ることには成功した。

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