アポロ計画から約半世紀ぶりに人類が月へ送られる[発射台へと移送されたアルテミス2計画に使用されるロケットと宇宙船=2026年1月17日、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センター](C)AFP=時事

 2026年は、月への有人飛行や民間宇宙基地の運用開始など、時代の移り変わりを感じる出来事が次々と予定されている。ここでは宇宙分野に限らず、2026年に科学界隈で計画されているビッグイベントや、話題としてウォッチしておきたいトピックを紹介する。

宇宙探索

 米航空宇宙局(NASA)の『アルテミス2号』では、早ければ2月に再び人類が月へ到達する予定になっている。4名の宇宙飛行士が10日間かけ、「8の字」形の経路で月の周りを飛行し、地球へ帰還する計画だ。

 人類が月へ送られるのは、アポロ計画から約半世紀ぶり。クルーは数年かけて準備を進めてきており、月面着陸を目指す『アルテミス3号』に向けた技術検証が大きな目的の一つだ。

 日本では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が火星の月フォボスから砂を採取し、地球へ持ち帰る『火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration, MMX)』を計画している。成功すれば、火星圏からのサンプルを世界で初めて地球に持ち帰ることになる。フォボスの砂は、太陽系の起源を解明する手がかりになることが期待される。2026年度中の探査機打ち上げを目指しており、1年かけて火星圏に到達する予定。もうひとつの火星の月であるダイモスの観測なども行ってから、2031年に帰還する。

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