AIがメール1本書くのに使う「水」は? 2026年「注目の科学トピック5選」

執筆者:五十嵐杏南 2026年1月22日
タグ: 宇宙 AI 健康
アポロ計画から約半世紀ぶりに人類が月へ送られる[発射台へと移送されたアルテミス2計画に使用されるロケットと宇宙船=2026年1月17日、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センター](C)AFP=時事
「宇宙開発の主役は民間に交代」「電力だけじゃないAIの環境負荷」「プロテインの次は、食物繊維のブームが来る?」……。2026年に大きな動きがありそうな5つの科学トピックをピックアップ。

 2026年は、月への有人飛行や民間宇宙基地の運用開始など、時代の移り変わりを感じる出来事が次々と予定されている。ここでは宇宙分野に限らず、2026年に科学界隈で計画されているビッグイベントや、話題としてウォッチしておきたいトピックを紹介する。

宇宙探索

 米航空宇宙局(NASA)の『アルテミス2号』では、早ければ2月に再び人類が月へ到達する予定になっている。4名の宇宙飛行士が10日間かけ、「8の字」形の経路で月の周りを飛行し、地球へ帰還する計画だ。

 人類が月へ送られるのは、アポロ計画から約半世紀ぶり。クルーは数年かけて準備を進めてきており、月面着陸を目指す『アルテミス3号』に向けた技術検証が大きな目的の一つだ。

 日本では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が火星の月フォボスから砂を採取し、地球へ持ち帰る『火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration, MMX)』を計画している。成功すれば、火星圏からのサンプルを世界で初めて地球に持ち帰ることになる。

カテゴリ: 医療・サイエンス
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執筆者プロフィール
五十嵐杏南(いからしあんな) サイエンスライター。カナダのトロント大学進化生態学・心理学専攻(学士)。英国のインペリアルカレッジロンドンサイエンスコミュニケーション専攻(修士)。幼少期アメリカで触れた大自然や野生動物の姿が印象に残り、大学では生物多様性や環境保全について学んだ。一般市民の関心を掴む面で環境保全に貢献したいと思うようになり、科学コミュニケーションを始めるべく沖縄科学技術大学院大学へ。その後、大学院で学ぶ傍らNHK Cosmomedia EuropeやBBCでフリーランスのリサーチャーを経て、京都大学企画・情報部広報課 国際広報室の広報官を務めた。2016年11月から英文サイエンスライターとして活動。著書に『生き物たちよ、なんでそうなった!?: ふしぎな生存戦略の謎を解く』(笠間書院/2022年)、『ヘンな科学 “イグノーベル賞" 研究40講』(総合法令出版/2020年)がある。近刊は『世界のヘンな研究 世界のトンデモ学問19選』(中央公論新社/2023年)
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