AIの進化から、医療のブレイクスルーまで 2023年「科学ニュース10選」

執筆者:五十嵐杏南 2023年12月30日
カテゴリ: 医療・サイエンス
探査機「JUICE」と木星の衛星のひとつ「ガニメデ」(イメージ)(ESA / ATG Medialab )
話題になった科学ニュースの中から「両親がオス2匹のマウス」「存在し得ない銀河の発見」「世界初のAI規制法案」「地球史上最も重い生物の発見」など10個をピックアップ。科学で振り返る2023年。

 2023年は、生成AIの進化やその日常への浸透に関するニュースが目立った一年だった。人間のような自然な言葉を生成したり理解したりする大規模言語モデルは性能がみるみる向上し、ChatGPTが医学部の学生よりも自由回答の試験問題で高い点数を取るなど、ショッキングな発表も。

 一方で、医療のブレイクスルーや宇宙の新発見、そして生き物のふしぎ発見に関するニュースもたっぷりあった。2023年に話題になった科学ニュースのうち、まずは「インパクト大」の衝撃ニュースを5つ紹介したい。

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執筆者プロフィール
五十嵐杏南(いからしあんな) サイエンスライター。カナダのトロント大学進化生態学・心理学専攻(学士)。英国のインペリアルカレッジロンドンサイエンスコミュニケーション専攻(修士)。幼少期アメリカで触れた大自然や野生動物の姿が印象に残り、大学では生物多様性や環境保全について学んだ。一般市民の関心を掴む面で環境保全に貢献したいと思うようになり、科学コミュニケーションを始めるべく沖縄科学技術大学院大学へ。その後、大学院で学ぶ傍らNHK Cosmomedia EuropeやBBCでフリーランスのリサーチャーを経て、京都大学企画・情報部広報課 国際広報室の広報官を務めた。2016年11月から英文サイエンスライターとして活動。著書に『生き物たちよ、なんでそうなった!?: ふしぎな生存戦略の謎を解く』(笠間書院/2022年)、『ヘンな科学 “イグノーベル賞" 研究40講』(総合法令出版/2020年)がある。近刊は『世界のヘンな研究 世界のトンデモ学問19選』(中央公論新社/2023年)
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