中国は米軍のベネズエラ攻撃を研究するが模倣はしない[台湾封鎖を想定した過去最大の軍事演習「正義使命─2025」で中国人民解放軍東部戦区が公開した映像=2025年12月30日、場所不明](C)AFP=時事

 2026年は、米軍によるベネズエラ侵攻とニコラス・マドゥロ大統領の拘束という衝撃的な事件で幕を開けた。2026年1月3日未明、米軍が実行した「アブソリュート・リゾルブ作戦(Operation Absolute Resolve)」は、マドゥロ政権をわずか数時間で機能不全に陥らせ、大統領夫妻の拘束を迅速に遂行した。中国はこの事件をどのように見ているのだろうか。米軍の作戦は中国の目にどのように映ったのだろうか。

中国との友好関係は体制の安全を保障せず

 今回の米国の軍事作戦が衝撃的だったのは、そのタイミングであった。作戦決行のわずか7時間前、中国政府のラテンアメリカ事務特別代表である邱小琪氏が率いる高官代表団がカラカスのミラフローレス宮殿を訪問し、マドゥロ大統領と会談を行っていたのである。   

 ベネズエラ国営メディアが公開した映像には、マドゥロ氏と邱氏が笑顔で握手を交わし、「いかなる嵐の中でも揺るがない兄弟のような結束」を確認する様子が収められていた。しかし、その直後に米軍特殊部隊による「斬首作戦」が実行された事実は、中国外交にとって耐え難い面子の喪失を意味する。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。