米軍のベネズエラ攻撃「沈黙のレーダー」で意識される「中国本土」の脆弱性

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執筆者:能勢伸之2026年1月29日
ベネズエラの防空網を無力化した詳細な手段は公表されていない[火の手が上がっている場所がマドゥロ大統領がいたフォート・ティウナ=2026年1月3日、ベネズエラ・カラカス](C)AFP=時事

ロシア製対空ミサイル・システムで固められた防空体制

 アメリカのピート・ヘグセス国防長官/戦争長官は、2026年1月5日、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領夫妻(当時)を拘束したアメリカ軍の作戦について「ロシアの防空システムは、あまり効果を発揮しなかったようだ」(BREAKING DEFENSE 2026/1/6付)と総括した。そのマドゥロ大統領自身は2025年10月に、「重要な防空陣地」にロシア製の対空ミサイル5000発を配備している(同上)と同国の防空体制を強調していた。

 作戦実行前、「米戦争省は、マドゥロ大統領がカラカス南端の要塞地帯であるフォート・ティウナでかなりの時間を過ごしていると報告していた」が、「マドゥロ大統領の隠れ家までの間に最大75カ所の防空基地があった」(TWZ 2026/1/14付)という。これらの防空網を突破しなければ、マドゥロ大統領に近づけないということになる。どんな防空体制だったのか。

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