通常は「黒衣」役の国家安保室長がインタビューを受けること自体、極めて珍しい[2025年のAPEC首脳会議の際、記者会見を行った魏聖洛氏](C)Johannes Neudecker/dpa via Reuters Connect
韓国・李在明(イ・ジェミョン)政権における外交安全保障政策の司令塔である魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長が、政権内の不協和音を示唆するような発言をした。韓国メディアのインタビューで、米国との関税に関する韓国側の合意履行が進んでいないことへの不満をあらわにし、自らを更迭しようという動きがあったことも暴露。さらに、なんでも対北政策に引き付けて考える勢力がいることも問題視したのだ。日米との緊密な連携を基調とする「実用外交」の旗振り役であるだけに気になるところである。
李政権に好意的な進歩系紙「京郷新聞」が、関税交渉に関する発言を2月6日付1面トップで報じ、詳細なインタビュー内容も掲載した。魏室長は「米国との関税交渉が崩れた余波が、原子力潜水艦やウラン濃縮、使用済み核燃料再処理などの安保分野に影響を与えている」と語り、安保分野での米側担当者が訪韓して協議していたはずの時期なのに「遅れている」と内情を明かした。安保分野の合意として挙げられた3点は、韓国にとって長年の悲願だったものだ。
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