EUが「ウクライナのレアアース」に見出した価値
2026年3月3日
ウクライナがロシアと交戦状態に入る前から、EUはウクライナの鉱山開発に関心を示していた[ロシアによる侵攻から4年、欧州首脳を中心とした有志連合によって開催された会合=2026年2月24日、ウクライナ・キーウ](C)AFP=時事
鉱物資源をどう確保するかは主要国に共通した悩みだが、とりわけハイテク製品の生産に必要な希土類元素(レアアース)に関しては、その生産を中国が一手に担っているため、中国産のレアアースへの依存をどう軽減させるかが大きなポイントとなる。この観点から主要国が取り組もうとしている取り組みの一つに、自主鉱山の開発がある。
日本の場合、南鳥島沖の海底にあるレアアース泥の商業生産に向けた取り組みが進められている。また米国の場合、大量のレアアースが埋蔵されているというグリーンランドへの野心を隠そうとしない。一方、欧州連合(EU)も、域内外での自主鉱山開発を進めようとしているが、EU域内では、どのような場所にレアアースがあるのか。
EUはレアアースを含む鉱物を重要原材料(CRM)と位置付け、その安定供給の実現を目指している。このCRMがEU域内のどのようなところに埋蔵されているかを図示した地図を見ると、火山活動と金属鉱脈の関係からして当然のことだが、EU域内におけるCRMの埋蔵地は主要な山脈に沿って立地していることが分かる(参考資料)。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。