(まだまだ早い)米国中間選挙展望

執筆者:冨田浩司2026年3月24日
テキサス州の連邦上院予備選で民主党候補に選ばれたタラリコ氏は、篤い信仰心で知られ、中庸をアピールする[2026年3月2日、アメリカ・テキサス州オースティン](C)AFP=時事

 昨年8月、筆者は「(あまりにも早い)中間選挙展望」と題する寄稿で、本年秋に予定される米国中間選挙の注目点を紹介した1。それから半年余り、米国を取り巻く内外の情勢は激しく変化している。また、3月に入り、テキサス、ノースカロライナを皮切りに各州で候補者選定のための予備選が始まり、本選の具体的骨格が徐々に明らかになりつつある。そうした中で、選挙の見通しについてアップデートを行う時期が来ている。本稿では、まだまだ時期尚早ながら、中間選挙に向けた展望を改めて考察してみた。

民主党に膨らむ期待感 

 筆者が昨年行った分析の主要ポイントは、中間選挙は歴史的に政権与党にとって不利であるが、民主党に対する支持の低迷から、今回の選挙はトランプ政権にとって思ったほどの向かい風にはならないのではないか、というものであった。

 その後の国内情勢を振り返ると、トランプ政権に対する支持率は右肩下がりで低落し、各地で行われた特別選挙や地方選挙でも民主党が共和党を圧倒している。そのため民主党関係者の間では今秋の選挙では、大きな「ブルーウェーブ」が巻き起こり、現政権をレームダックに追い込むことができるのではないか、という期待感が膨らみつつある。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。