北朝鮮に連れて行かれるウクライナの子どもたち 巨大エネルギー企業の協力も
2026年4月22日
ロシアは占領地の子どもたちと母国とのつながりを断ち切り、国家アイデンティティーを消し去ろうとしている(写真はウクライナ政府のサイト「戦争の子どもたち(Children of War)」より)
ロシア占領下のウクライナで、連れ去られたり保護者から引き離されたりしている未成年の実態が、少しずつ明らかになりつつある。ウクライナから遠く離れたキャンプに送られ、軍事訓練や愛国教育を受けるケースが相次ぎ、北朝鮮まで連れて行かれた例もあった。ウクライナの人権団体などが実態解明と子どもの奪還に取り組んでいるが、占領地の子どもたちの取り込みと再教育を組織的に進めるロシア側の壁は厚い。
戦争での子どもの被害をまとめたウクライナ大統領府と国家統一省(その後の社会政策・家族・統一省)などのサイト「戦争の子どもたち」によると、ロシアによって連れ去られたり移動を強いられたりした子どもの数は、2026年4月21日現在で2万570人に達する。ただ、実際にはこれよりずっと多いと考えられている。帰還できたのは2108人である1。
国連の「ウクライナに関する独立国際調査委員会」が2026年3月、国連人権理事会に提出した報告によると、同委員会が確認した占領地における子どもの連れ去りの人数は1205人だが、実際の総数はずっと多い。ロシアは「紛争に巻き込まれるのを避けるため」と説明するものの、国際人道法が認める一時的な避難にとどまらず長期化しているという2。
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