Q.17 酒鬼薔薇聖斗は社会復帰しているか

執筆者:北村昭之2000年12月号

YES 95% 日本中を震撼させた神戸市須磨区の小学生五人が殺傷された事件。「酒鬼薔薇聖斗」の名前で犯行声明を出した少年A(事件当時十四歳)が二〇一〇年までに退院し、一般社会で暮らしている確率は極めて高い。 医療少年院には、最長で二十六歳の誕生日前日まで収容しておくことが可能だ。しかし、再犯の恐れがないなどの条件が整えば、仮退院が認められ、三年程度で退院するのが普通とされている。退院の時期は、教育係の教官や少年院内外の精神科医らが判断し、最終的に院長が決裁して決めることになる。「収容期間の判断は、ケースバイケース」(医療少年院関係者)。つまり、いつ退院してもおかしくないわけだ。 Aの場合には、一九九七年十月の入所から、五年程度の収容期間が検討された。二十歳を過ぎるまでは、医療少年院内での治療が必要であろうとの判断だった。 治療・教育には教官のほか、複数の精神科医、心理療法士があたっており、規則的な生活を教える新入時教育を経て、読書や作文、家族との交流によって、罪の意識や、被害者への謝罪の気持ちを持たせる教育が行なわれているという。「他人を傷つけることで性的満足を得る傾向があったため、その価値観を変えることに力が注がれている」と法務省幹部は語る。

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