ブリュッセルで3月22日朝に起こった、空港と地下鉄駅での連続自爆テロについて、「イスラーム国」の宣伝部隊とみられるアウマーク通信が、そのウェブサイトで犯行声明を出した

声明はまず英語版が発表され、次いでアラビア語版が発表された。内容はほとんど同一であり、二段落だけの短いものである。

英語版は、"Bombing Carried out by Islamic State Fighters Hit Belgium's Capital Brussels,"  Amaq Agency, March 22, 2016. 

内容は、「イスラーム国」の戦闘員たち(アラビア語版を見ると文法的には少なくとも3名以上)が空港と駅で爆弾ベルトと爆弾を爆発させたという。ベルギーが「イスラーム国」への国際的な連合に参加していることを理由としている。空港では戦闘員たちがまず銃撃を行ったのちにそのうち数名が自爆し、マールベーク駅では一人の殉教者が自爆した、と記されている。死傷者は230名を超えるという。

これらは事件に関する報道にほとんど含まれている事実であり、犯人でなければ知り得ない情報が含まれているようには見えないが、この事件が「イスラーム国」によるものと主張され、受け入れられていくことは間違いないと思われる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。