米ワシントン近東政策研究所の分析によれば、10月1日にイエメンのモハー沖でUAE海軍が使用する輸送高速船Swiftをフーシー派がミサイル攻撃で大破させた事件で、フーシー派が用いたのはレーダー誘導による対艦ミサイルC-802である可能性が高いという。C-802は中国製だが、リバース・エンジニアリングしたイラン製も出回っているという。

Alexandre Mello, Cmdr. Jeremy Vaughan, USN, and Michael Knights, "Antishipping Attacks in the Bab al-Mandab Strait," Policy Watch 2701, The Washington Institute for Near East Policy, October 6, 2016.

モハー(Mokha)とはバーブル・マンデブ海峡から紅海に60キロほど入った地点の港湾で、かつてイエメンのコーヒー豆がここから船積みされたことから「モカ」の名で呼ばれるようになった由来の土地である。モハーは紅海を挟んでエリトリア・アサブ港と向かい合う。ここを昨年からUAEが租借し、サウジと共に大規模な拠点を築き、イエメン軍事介入に使用してきた。

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