モルドバの大使夫妻(左の2人)と参加者(筆者撮影)

 

 外務省が黒海地域など4カ国の駐日大使館と共催で、日本ではほとんど知られてない4カ国のワイン紹介イベントを開いた。ふだんは日本ワインの素晴らしさを外国に売り込んでいる外務省としては、珍しい企画だった。

 このイベント「ワインは友情を深める(Wine Warms Friendship)」は4月13日夜、東京都内のホテルで開かれた。

 黒海地域のアゼルバイジャン、ジョージア(旧グルジア)、モルドバの旧ソ連邦の3カ国に、地中海沿岸のチュニジアを加えた4カ国が参加した。これらの国の共通項は「マイナーなワイン生産国」。もっともこれは日本人に馴染みが薄いという意味で、ワイン生産ではいずれも数千年を超える歴史をもっている。

費用は折半

 企画は瓢箪から駒で生まれた。今年2月、滝沢求外務大臣政務官が北アフリカに一緒に出張した外務省職員の慰労会を開いた際、レストランに以前、別の出張で買った東欧のワインを持ち込んだ。一同酔うほどに意気上がり、「こういう美味しいワインが日本では知られていない。知ってもらう企画をしてはどうだ」と、その場で決まった。

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