中東でも中国の動向に注目が集まる。

中国のインド洋への海洋進出を「真珠の首飾り」と呼ぶことがあるが、中東付近ではパキスタンのグワダルと、ジブチでの港湾開発が注目されてきた。

それらの中間地点のオマーンが次の中国の進出先として注目される。

昨年5月に結ばれた合意により、中国はオマーンの南部の漁村ドゥクム(Duqm)の50年間に渡る開発利権をオマーン政府から獲得し、ここに経済特区・工業団地の造成を中心とした大規模な経済開発に着手していることは、専門家の間では知られていた。

ドゥクムには経済特区(Duqm Special Economic Zone :SEZAD)が設けられ、そこに中国・オマーン産業都市(Sino-Oman Industrial City)を造営するという計画だ。石油精製や石化プラント、太陽光発電機器の製造工場、自動車工場などを含む壮大なものだが、これをもっぱら中国企業の投資・進出で進めるのだという。

最近は報道も目立ってきた。

"Oman counts on Chinese billions to build desert boomtown," Reuters, September 5, 2017.

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