「平昌五輪」前夜の「米韓」緊迫(下)北の「先南後米」攻勢で「通米」なるか
2018年2月8日
ビクター・チャ・ジョージタウン大学教授の駐韓米大使起用が白紙化したことで、現在、駐韓大使代理を務めているマーク・ナッパー氏を大使に格上げすることも候補の1つに上がっている。年齢が40代半ばと若いが、米国務省には数少ない日本語、韓国語、ベトナム語に堪能な、東アジアに精通した外交官だ。
日本・韓国に通じたナッパー大使代行
父親が海兵隊員で、少年時代に沖縄で生活したことがある。プリンストン大学でケント・ガルダー教授の指導のもと日本政治を専攻し、東アジア学を副専攻した。さらに1991年から93年まで東京大学大学院に留学し、1993年に国務省に入省した。同年から95年までソウルの米大使館、97年まで東京の米大使館、2001年まで再びソウルの米大使館に勤務した。
その後2001年から2004年まで国務省東アジア太平洋局で中国を担当。同年から2007年までベトナム・ハノイの米大使館、2010年まで再び東京の米大使館、2011年までイラク・バクダッドの米大使館、同年8月に国務省に戻って日本部長やインド部長を務め、2015年4月には駐韓米大使館に首席公使として赴任したが、トランプ政権の発足でマーク・リッパート大使が2017年1月に離任以後、大使代理を務めている。
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