中間選挙の通例「与党議席純減」打破を狙うトランプ大統領の「選挙戦略」
2018年6月29日
【ワシントン発】 11月6日に投票が行われる中間選挙まで4カ月あまりとなった。5月から6月にかけては全米各地で予備選挙が本格的に実施されており、11月の本選挙に進む候補が共和、民主両党ともに次々に決まってきている。
大統領選挙の2年後に実施される中間選挙では、投票用紙には大統領の名前は記載されない。中間選挙はドナルド・トランプ大統領の信任投票ではないが、トランプ大統領自身は、自らの政策に賛成か、あるいは反対かの二者択一を有権者に迫っている印象を受ける。
それが故、トランプ大統領は与党・共和党候補の選挙支援や政治資金集めのために全米各地を精力的に駆け巡るとともに、主要メディアをバイパスし、自らと支持基盤とを直接つなぐ最大の武器であるツイッターも駆使し、中間選挙キャンペーンに積極的に関与している。
最優先課題は「上院」での多数党維持
中間選挙は与党にとり不利な結果となることで知られており、20世紀以降でも、改選後に議席を純減させるのが歴史的な通例である。
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