6月18日に投票が予定されるイラン大統領選挙で、5月25日、監督者評議会(護憲評議会とも呼ばれる)による立候補届出者の審査と選別結果が、内務省により発表された。報道によれば、次の7名の立候補が認められた。

Saeed Jalili

Seyed Ebrahim Raisi

Alireza Zakani

Seyed Amir Hossein Qazizadeh Hashemi

Mohsen Mehralizadeh

Mohsen Rezaei

Abdolnaser Hemmati

ここには言うまでもなく、最高指導者の「意中の候補」と目される、司法長官でイスラーム法学者のエブラーヒーム・ライースィー師の名がある。

消された有力対抗馬

高い関心を集めているのが、ライースィーへの対抗馬となりうると見られていたアリー・ラーリジャーニー前国会議長が、候補に選定されなかったことだ。

監督者評議会の審査の結果は、部分的には最高指導者によって修正される可能性もあるようだが、それがなされないという前提で、今回の発表の示すものを考えてみよう。

まず、これは「何がなんでもライースィーを大統領にする」という最高指導者の意思を示す、あるいはそれを監督者評議会が忖度したものと、内外に広く解釈されるだろう。

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