2022年2月28日、ケニア・ナイロビのギギリにある国連環境計画(UNEP)本部で開催された第5回国連環境総会(UNEA-5)の会場で、カナダの活動家で芸術家のベンジャミン・フォン・ウォンがプラスチックごみで作った「turn off the plastic tap」と名付けられた30フィートのモニュメント(REUTERS/Monicah Mwangi)

[ナイロビ発ロイター]プラスチック汚染に関する法的拘束力を持った初の国際枠組み作成が国連環境総会(UNEA)で採択され、業界のロビイストから環境活動家に到るまで、当事者はただちにこぞって勝利を宣言した。

   2024年までの制定を目指すこの枠組みは、2015年のパリ協定以来最も重要で“歴史的”と称される。ただし、その実現にはまだ紆余曲折が予想される。加盟国の代表で構成される政府間交渉委員会は今後2年間で5回催され、合意形成を探ることになる。

 この件に関しては、いくつかの重要な課題について各国のコンセンサスを得るという大仕事が政府間交渉会合に託されてきた。たとえば、使い捨てプラスチック製品の際限なき生産。これらは石油から作られ、アメリカ、中国、サウジアラビア、日本といった石油化学の中心地では成長市場を形成している。

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