朝鮮労働党中央軍事委員会第8期第3回拡大会議の様子。中央に金正恩党総書記(『労働新聞』HPより)

 北朝鮮では6月21日から23日まで、朝鮮労働党中央軍事委員会第8期第3回拡大会議が平壌の党本部で行われた。党中央軍事委員会の開催は昨年6月以来だが、通常は1日で終わることが多く、3日間も開催されるのは異例だった。

 朝鮮労働党規約では、党中央軍事委員会は「党の最高軍事指導機関」であり「党の軍事路線と政策を貫徹するための対策を討議決定し、共和国武力を指揮し、軍需工業を発展させるための事業をはじめとして国防事業全般を党的に指導する」と規定されている。党中央委員会全員会議(総会)を6月8~10日に開催した直後の党中央軍事委員会の開催は、「未曾有の国難」にある北朝鮮の軍事路線を決定する重要会議であった。

前線部隊に「重要軍事行動計画」を追加

 同拡大会議では、核実験やミサイル開発への新たな言及があるかどうかが注目されたが、具体的なものはなかった。

 しかし同会議2日目について、

「会議では、党の軍事戦略的企図に従って朝鮮人民軍前線部隊の作戦任務を追加確定し、作戦計画を修正する問題と重要軍事組織編制の改編に関する問題を討議した」

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