北朝鮮「党・軍・内閣」大幅人事:照準は「未曽有の国難」打開(上)

執筆者:平井久志 2022年6月25日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
朝鮮労働党中央委員会第8期第5回総会拡大会議で演説する金正恩党総書記(『労働新聞』HPより)
先日開催された党中央委総会で、第1議案として党・軍・内閣に及ぶ大規模な人事異動が行われた。組織の改編や序列の変更から大物たちの解任・再起用と多岐にわたる移動の狙いは、新型コロナの感染拡大や干魃、経済危機といった「未曽有の国難」への対処だ。(中編はこちらのリンク先からお読みいただけます)

 朝鮮労働党中央委員会第8期第5回全員会議(総会)拡大会議が6月8日から10日まで平壌の党本部で開催された。この党中央委総会では、今年上半期の経済建設についての総括と新型コロナウイルス感染症に対する防疫対策が中心議題になるとの見通しだったが、国際社会の側からは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が対米関係や対南関係、あるいは核ミサイル開発にどう言及するかが関心事だった。しかし、発表された「報道」では、党、軍、内閣の大規模な人事が行われたものの、核ミサイルへの言及はなく、具体的な対米、対南政策への言及もなかった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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