またも「中東通信」欄の更新が滞ってしまった。しかも今度は長期に留守をした。待っていただいていた読者の方々には深くお詫びしたい。それでもなお待ってくださるという編集部の皆様には感謝の言葉もない。

 勤め先の東大先端研に設立した、「大学発・外交安全保障シンクタンク」と銘打った創発戦略研究オープンラボ(ROLES)の活動が軌道に乗り過ぎるほどに乗り、ROLESの発起主体・運営基盤となっている東大先端研・グローバルセキュリティ・宗教分野(池内研究室)も、更なる拡大と分岐・分節化に向かっている(現在の状態は、先端研の「Research Book 2023」PDF版43頁を参照していただきたい)。そしてシンクタンク経営といっても当分は「選手兼監督」で、各地の大学やシンクタンクに出向いて国際会議やセミナーを企画し、要人の招聘や日本から現地への有識者派遣などを自ら交渉してまとめて実施しないといけない。国際関係の 昨年度を通じて長期滞在したイスラエルには新年度も引き続き関与し、4~7月ですでに2回渡航している。トルコやUAEといった重点的に対象にする国への渡航も併せて行うと共に、ひっきりなしに訪れるようになった海外のシンクタンク幹部等の賓客を東大先端研で公開・非公開の場で出迎え、議論を続ける日々である。

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