2023年8月5日、月軌道に入る最中にチャンドラヤーン3号の着陸船から捉えた月の景色[画像は8月6日に公開されたビデオより](C)REUTERS / ISRO

[ベンガルール発/ロイター]宇宙大国として台頭を示すインド宇宙研究機構(ISRO)の今後の主な活動や、過去の取り組みを紹介する。

※原文配信時の情報を編集部で適宜更新してあります。

太陽観測衛星「アディティヤL1」

 9月2日に打ち上げられたアディティヤ L1(Aditya=サンスクリット語で「太陽」)は、インド初の太陽観測衛星となった。太陽と地球の引力が釣り合う位置のラグランジュ点L1(地球から約150万キロ)で太陽周回軌道に入る。引力のバランスによって、ラグランジュ点に置かれた衛星は安定し燃料消費を抑えることができる。

 アディティヤ L1のミッションは、太陽の活動や、太陽活動が宇宙天気へ及ぼす影響をリアルタイムで観測することを目的としている。

 インド政府は2019年に、アディティヤL1ミッションのために約4600万ドル(約68億円)相当額を承認した。ISROから最新の予算は公表されていない。

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