10月11日、康盤石革命学院に金正恩のモザイク壁画が建立されたことを報道(『労働新聞』HPより)
 

 10月10日は朝鮮労働党創建78周年記念日であったが、金日成(キム・イルソン)広場で深夜に国旗掲揚式が開催されたことを同日付が報じ、金日成・金正日(キム・ジョンイル)父子の大銅像に党中央指導機関のメンバーが花籠を進呈したことを翌11日付が掲載した程度である。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の動静報道は皆無であり、キリ番の年ではないにせよ非常に簡素な印象を受けた。77周年の昨年は金正恩が蓮浦(リョンポ)野菜温室農場の竣工式に出席して民生分野での業績が誇示され、76周年の一昨年は金正恩が「記念講演会」で演説したほか、「国防発展展覧会『自衛2021』」でも記念演説を行っていた。75周年の2020年には慶祝閲兵式(軍事パレード)が初めて深夜に開催されて注目を集めた。

 12日付第1面は、最近の北朝鮮動向を端的に示すような記事が並んだ。上段には、北朝鮮とソ連間の外交関係樹立75周年に際して金正恩がウラジーミル・プーチン「同志」に送った祝電とプーチンから金正恩「同志」に送られた祝電が紹介された。

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