【The Wider Image】スペインの漁船を支えるセネガルの漁師
2024年2月25日
[ブレーラ発/ロイター通信]カナリア諸島に到着したセネガル人の移民のニュースを見ていると、バブー・ディウフには、17年前に彼が経験した危険な旅と、新天地となったスペインの北海岸の街、ブレーラまでの苦難の道のりが思い出される。
セネガルのサルーム・デルタにあるバスールで漁師をしていた46歳のディウフは、2006年に西アフリカからスペインのカナリア諸島を経由して押し寄せた移民の一人だ。カナリア諸島は、アフリカ北西海岸の沖合約100キロ(60マイル)に位置している。
この年、3万人以上の移民が貧困を逃れて出国した。貧困深刻化の背景には、EU(欧州連合)諸国の高度に産業化された漁業の影響もあると、学者やNGO、移民たちは指摘する。沿岸の水産資源が激減したのだ。
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