森喜朗元総理から徹底的に嫌われて排除されてきた下村博文元文科相が逆襲に踏み切るのか[衆院本会議に向かう下村氏=2024年2月20日](C)時事

 派閥の裏金事件で揺れる自民党にさらに追い打ちをかける「事件」が発生した。

 3月8日夜、まだ寒さが厳しい岩手県奥州市で2人の若い自民党議員がカメラの砲列の前に立たされた。

「この会合によって自民党の信頼も損ねた。このことについては最終的に青年局長である私が青年局長を辞任すると言う判断をした」(藤原青年局長)

 自民党の藤原崇青年局長(40)と中曽根康隆青年局長代理(42)の2人の辞任会見だ。

「メルトダウンが始まった」

 事の発端は去年11月に和歌山県で行われた「自民党青年局近畿ブロック会議」の懇親会だ。

 主催した自民党和歌山県連が下着と見間違うような衣装をまとった複数の女性ダンサーを会場に招いていたことが8日の産経新聞のネット版で報じられた。産経新聞が入手した画像ではダンサーに口移しでチップを渡す様子も映し出されていて、尋常ではない雰囲気が伝わってくる。懇親会には近畿地方の国会議員や地方議員の他、来賓として自民党の青年局所属の議員も多数参加していた。

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