フメリニツキー原発[2023年8月31日、ウクライナ・フメリニツキー州ネティシン](C)REUTERS/Viacheslav Ratynskyi

[キーウ発/ロイター]新たな原子炉はウクライナ西部のフメリニツキー原発に建設され、ロシア製の設備が導入される。ザポリージャ原発の6基の原子炉は現在、稼働していない。コティン総裁はブルガリア政府との交渉は継続中であり、2基のうち1基の設置準備を6月までに終えるよう建設会社とフメリニツキー原発に指示した」とも述べた。原子炉が予定通りに納入・完成すれば、タービンの製造に必要な2~3年以内にその運転準備作業を開始する。タービンは米ゼネラル・エレクトリックに発注する方向で予備協議を行っている。

 2基目の設置時期については明言しなかった。当初、原子炉2基の価格として6億ドルが提示されたが、ブルガリア政府は同国を除けばロシアから購入するしかない設備の価格引き上げを狙っているとコティン総裁は述べた。「時間が経つほど高い価格が要求される。しかし、我々は6億ドルという価格を重視している」。

 また、エネルゴアトムは米国製AP-1000をベースにした原子炉をフメリニツキー原発にさらに2基建設する計画で、4月初旬にはこの2基のコンクリート打設を開始する予定という。

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