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投稿者:imomushi2016年07月07日22時37分
「STAP細胞」の最初のニュースを見たときは「すごい!」と心底思ったのですが、その後の展開を見て「何だこりゃ?」とペテンにかかったような心持ちでおりました。
それにしても、自然科学の分野の事ですから、新しい現象が発見されれば必ず追試があり、再現性の検証を経るのは当たり前です。いい加減なことをすれば、すぐにバレることは百も承知のはず。何でこんなことになったのか、という疑問がありました。本件に関し、様々な情報があったようですが、興味も失せ、殆ど何も読まずにおりました。

今回の記事を拝読し、「ははん、このあたりが大失態の原因だな。つまり“無知”という地盤の上に壮大な建造物を建てて、コケてしまったな」と思いました。そのくだりは以下です。

>しかしその学生は、処理した細胞は確かに緑に光ったものの、それは死んでいく細胞だったと報告したそうです(略)。死んでいく細胞が自家蛍光することを、バカンティ研究室の研究者らは、まったく念頭に置いていなかったようだというのです。その学生は、彼ら(バカンティ氏ら)は自分たちが何をしているのか分かっていないのではないかとさえ思ったと語ったそうです。

・・・「緑に光ったら実験は大成功」と、単純に考えてはいけません。という基礎知識を持たずに信念(あるいは思い込み)だけで猛進すると、あぶないですよ、と言う事例ですか。
自然科学の分野とやや異なる当フォーサイトの観点で言えば、「心地よい言葉で心地よい政治が実現する」とは限らない、とでも翻訳できるのでしょうか。
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投稿者:hamada2016年07月09日18時25分
多能性生体前駆細胞は山中教授の一歩先、小保方さんよりかなり後方になりますよね。そこでさえまだ上手くいってないという記事になるかと思います。

小保方さんはマウスの脾臓の幹細胞みたいなやつを一緒に練りこんで作っていたんじゃないかと言われてますよね。脾臓を資料の中に入れ込むことがSTAP細胞作製の「こつ」だったんでしょう。
まだ体細胞の幹細胞化は遠い、というかできるのかどうか未知じゃないですかね。錬金術とは言わないまでも相当ハイリスクのギャンブルでしょうね。私はできないと思います。髪の毛とかに分化した段階で失われるものがあると思うし。いつかはできるのかもしれないけど今はMAPCもうまくいかない。かなり遠いと思います。
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投稿者:Feが趣味2016年07月09日02時41分
素人でよくは解りませんが、疑問に思っている事が有ります。
Nature ダイジェスト 特別公開記事
「外部刺激でも体細胞を幹細胞化できる!」
この中で、
『この研究結果によって、長年続くある議論がさらに激しくなると考えられる。これまでさまざまな研究グループが、哺乳類の体内で多能性細胞を見つけたと報告していることと関係があるからだ。例えば、ミネソタ大学(米国ミネアポリス;論文発表当時の所属)の分子生物学者Catherine Verfaillieが報告した多能性生体前駆細胞(MAPC; multipotent adult progenitor cell)などがそれに当たる。ただ、MAPCにおいては、他のグループが再現しようとしてもなかなか成功しない。』
多能性細胞の発生のモデルが違うが、似た様な研究が多数、行われていた様です。
外部刺激でも体細胞を幹細胞化できるは、作り事であったのでしょうか。
著者はどうお考えでしょうか。
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投稿者:momiji2016年07月08日23時58分
かといって、緑になんて光るはずがない! と叫んでいても何も進歩しませんからね。
バランスが難しいです。必要なのは、挑戦と検証と改善かと。