OPEC終了後の共同記者会見で、質問に答えるファリハ・エネルギー産業鉱物資源相(右)。ノヴァク・エネルギー相(左)は終始渋面というわけではなかった (C)EPA=時事

 

 12月2日の拙稿「OPEC・非OPEC『協調減産』1年延長にロシアは従うか」の冒頭で、編集部が採用した共同記者会見の写真について、筆者はフェイスブックにて「ロシアのノヴァク・エネルギー相はなぜこんな顔をしているのだろうか?」という疑問を提示しておいた。その「ノヴァク渋面」の理由が分かった気がするので、次のとおり報告しておきたい。ついでに、ではなく、こちらが本筋だが、共同記者会見の主な内容についても報告しておこう。

「渋面」の理由

 遠出から戻った12月3日の夜、OPEC(石油輸出国機構)のホームページをチェックしてみたら、新しいプレスリリースがいくつか掲載されていた。

 通常発表される総会終了後のコミュニケは無かったが、総括的な「報告記事」が発表されている。だが、特段新しいことはない。

 それよりも興味深いのは、動画としてアップされている共同記者会見だ。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相とロシアのノヴァク・エネルギー相が並んでコメントし、記者からの質問に答えている。

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