岩瀬昇のエネルギー通信 (3)

協調減産「OPEC総会」共同会見「サウジ」「ロシア」の重要コメント

執筆者:岩瀬昇 2017年12月5日
エリア: 中東 ヨーロッパ
OPEC終了後の共同記者会見で、質問に答えるファリハ・エネルギー産業鉱物資源相(右)。ノヴァク・エネルギー相(左)は終始渋面というわけではなかった (C)EPA=時事

 

 12月2日の拙稿「OPEC・非OPEC『協調減産』1年延長にロシアは従うか」の冒頭で、編集部が採用した共同記者会見の写真について、筆者はフェイスブックにて「ロシアのノヴァク・エネルギー相はなぜこんな顔をしているのだろうか?」という疑問を提示しておいた。その「ノヴァク渋面」の理由が分かった気がするので、次のとおり報告しておきたい。ついでに、ではなく、こちらが本筋だが、共同記者会見の主な内容についても報告しておこう。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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