日本人女性研究者が「南極」で目撃した「アデリーペンギン」の「悲劇」と「不思議」
2018年8月25日
映画『皇帝ペンギンただいま』が本日(8月25日)公開となった。43歳の経験豊富なオスを主人公に、彼の子育てを描いた本作。南極の大自然やコウテイペンギンたちの姿は、息を呑むほど美しく、また神秘的だ。
しかし、彼らを取り巻く環境は年々、厳しさを増しているという。リュック・ジャケ監督がフォーサイトのインタビューで語ったように、いま南極に変化が起きている。
そこで、国立極地研究所の塩見こずえ助教に、南極で見たペンギンたちの姿について聞いた。
「意外と小さい」が第一印象
「“意外と小さいな”というのが、初めて見た野生のコウテイペンギンの第一印象でした」
そう話す塩見さんは、京都大学卒業後、同大大学院や東大大学院などを経て、3年前から国立極地研究所に所属。バイオロギング(野生動物に小型の記録計を取り付けて行動や生態を調査する手法)分野の第一線で活躍する佐藤克文・東京大学教授に師事し、主にペンギンやオオミズナギドリといった海鳥の研究をしてきた。
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