「ゴルフ」と「三つ子の魂」で子供たちを育てる

執筆者:舩越園子2018年10月26日
「タイガーのような選手になりたい」子供の頃の夢を追い続けたケプカ(筆者撮影、以下同)

 

 米ツアーは10月から早くも2018-19年の新シーズンが開幕。先週は開幕第3戦の「ザ・CJカップ・アット・ナイン・ブリッジズ」が韓国で開催され、ブルックス・ケプカ(28)が通算5勝目を挙げ、自身初の世界ランキング1位に輝いた。

 ケプカと言えば、8月のこの欄で「馬のカイロ」の話をご紹介したばかりだ(2018年8月29日「『全米オープン』連覇『全米プロ』制覇偉業の秘密は『馬のカイロ』!」参照)。今年1月に左手首を故障し、戦線離脱して4月の「マスターズ」も泣く泣く欠場したケプカは、ワラにもすがる思いで馬専門のカイロプラクターを訪ねたところ、30分ほどの施術で奇跡的に回復。「フィックスされた。痛みがなくなった」。

 4月から戦線復帰し、6月の「全米オープン」で大会連覇を達成。さらに8月の「全米プロゴルフ選手権」も制し、メジャー通算3勝を挙げて、PGAオブ・アメリカと米PGAツアーの双方からプレーヤー・オブ・ザ・イヤーの栄誉を授かった。

 米欧対抗戦の「ライダーカップ」ではケプカの打球が顔面に当たってしまったギャラリー女性が右目を失明するという不幸な事故が起こり、ケプカ自身も大きなショックを受けた。だが、気持ちを切り替えてアジアへ渡り、韓国での勝利と世界一の王座を手に入れた。

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