「2つの選挙」を迎えるドイツに「波乱」はあるか
2019年1月10日
「2019年の注目点、気になること」で、ドイツは「ひと波乱もふた波乱もあるだろう」と書いた。一体どんな波乱があるのか。正月でもあり、大胆に予測してみよう。
AfDの支持率が高い地域で……
2019年に予定される政治上の主な行事は2つ、5月のEU(欧州連合)議会選挙と秋の地方選挙だ。
2018年12月、キリスト教民主同盟(CDU)新党首に選出されたアンネーグレット・クランプ=カレンバウアー氏にとり、これは党首として初めて臨む選挙だ。アンゲラ・メルケル首相と組んだ二頭体制が、国民にどう判断されるか、新党首にとっては極めて重要な試練だ。特に、フリードリッヒ・メルツ氏やイェンス・シュパーン氏を担ぎ、党の主導権奪還を目論んだ保守派にとり、クランプ=カレンバウアー新党首がどんな手腕を発揮するのか、お手並み拝見というところだろう。つまり、ここでCDUが敗れれば、新党首に対する批判が一気に高まる。そういう状況でCDUは5月と秋の選挙を迎える。
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