ベネズエラ野党「暫定大統領」米国承認で原油市場への影響
2019年1月25日

当然ながら、マドゥロ大統領はグアイド「暫定」大統領(左)を認めていない(C)AFP=時事
2019年元旦にアップされた「フォーサイト『2019年の注目点、気になること』(『専門家の部屋』編)」の中で、筆者は冒頭で、原油価格に影響を与えるだろう3点に注目したいと挙げたが、編集部は、「胸騒ぎする『想定外のリスク』」として筆者が文末に付記した方の3点に焦点を合わせ、「原油相場揺るがす『想定外リスク』」というタイトルをつけてくれた。各3点は、以下である。
想定外リスク(1)ベネズエラの生産停止
(2)トランプ大統領の失脚
(3)サルマン国王の生前退位
注目点(1)シェールオイルのDUC(掘削済み、未仕上げ坑井)の増加
(2)先物曲線変調の行方
(3)米国NGL(天然ガス液)の増産
まだ2019年が明けて1カ月弱だが、ベネズエラをめぐる情勢が怪しくなってきた。
『NHK』も、「ベネズエラ国会議長が暫定大統領就任宣言 混乱広がる」(2019年1月24日6:40)と報じているが、その後、米・加・ブラジルがフアン・グアイド国会議長を暫定大統領として承認する旨を発表、ニコラス・マドゥロ大統領がこれに反発している。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。