岩瀬昇のエネルギー通信 (114)

ベネズエラ野党「暫定大統領」米国承認で原油市場への影響

執筆者:岩瀬昇 2019年1月25日
エリア: 北米 中南米
当然ながら、マドゥロ大統領はグアイド「暫定」大統領(左)を認めていない(C)AFP=時事

 

 2019年元旦にアップされた「フォーサイト『2019年の注目点、気になること』(『専門家の部屋』編)」の中で、筆者は冒頭で、原油価格に影響を与えるだろう3点に注目したいと挙げたが、編集部は、「胸騒ぎする『想定外のリスク』」として筆者が文末に付記した方の3点に焦点を合わせ、「原油相場揺るがす『想定外リスク』」というタイトルをつけてくれた。各3点は、以下である。

想定外リスク(1)ベネズエラの生産停止

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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