好決算に裏打ちされた自信が言わしめているのか(「トタル」プヤンヌCEO)(C)AFP=時事

 

 2019年の価格動向を分析・予測した結果、上値が重い展開となると判断する理由をいくつか挙げた上、さらに「気になること」として、本欄2019年1月7日の記事で、「先物曲線の変調」を指摘しておいた(2019年原油価格動向:2018年「見誤り」から分析する「シェール」「先物」動向)。

「バクワデーション」(先物曲線が「先安」を示す)から「コンタンゴ」(おなじく「先高」)に基調は変わったものの、さらにある時点から先のものがほぼ「フラット」、あるいは「バクワデーション」になっている「変調」が意味するものは何か、いまだに読み切れていない。

 さらに、ほぼ2カ月を過ぎた最近のNYMEX(ニューヨーク商業取引所)のWTI原油も、依然としておなじ「変調」を維持している。

 最新の2月22日(金)の終値を見てみると、もっとも期近の2019年4月受渡ものが57.26ドルで、その後「コンタンゴ」となっており、7カ月先の2019年11月受渡ものが59.47ドルのピークをつけ、それからはゆるやかな、若干上下動のある「バクワデーション」で、もっとも先の2024年2月受渡ものが54.15ドルとなっている。目先の7カ月間が2.20ドルの「コンタンゴ」で、それから4年3カ月が5.30ドルの「バクワデーション」なのだ。

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