ツナとピザの相性は抜群(筆者撮影、以下同)

 

シーシーシーシー シーチキン♪

シーシーシーシー シーチキン♪

 

「はごろもフーズ」が昨年、同社の主力商品であるシーチキン発売60周年を記念してつくったCMソング「シーチキンのうた」が、宮﨑あおいの笑顔と一緒にフラッシュバックした。彼女が店長を務める「シーチキン食堂」という架空のお店が舞台のCMだったが、北アフリカのチュニジアに滞在する間、なかなか、このメロディーが頭から離れなかった。

 それも仕方ない。なぜなら、3食必ずシーチキンを食べるのがチュニジアだからだ。チュニジアに「シーチキン食堂」が実在していたのであった。

惨憺たる「アラブの春」の後始末

チュニジアの景色

 チュニジアは、地中海に面した北アフリカの真ん中、リビアとアルジェリアの間にある国だ。面積は日本の5分の2ほど。人口は1100万。南北に広がった縦長の国土であるが、砂漠地帯の多い北アフリカのなかでは、他の国よりも高い農業・漁猟の生産力を誇っている。

 そして、対岸のイタリアは、目と鼻の先だ。古くから地中海交易の中心地としても栄えてきた。チュニジアに強力な王朝があった時代もあり、侮れない国なのである。

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