支援を呼びかけるピート市長の公式HP

 

【ワシントン発】 4月25日、ジョー・バイデン前副大統領が2020年民主党大統領候補指名獲得争いへの出馬表明を正式に行った。これでバイデン氏を含めて候補者数は合計20人となったが、最終的には候補者数は25名前後にまで膨れ上がるのではないかと見られている(下記記事参照)。

【世論調査で優位を保つ民主党「バイデン前副大統領」に「死角」はないのか 2019年4月4日

【「多様性」を反映した2020年大統領選「民主党候補指名獲得争い」の顔ぶれ 2019年2月6日】

 そうした中、政治資金の調達ぶりやメディアの関心によって支持率も急上昇して知名度も次第に高まり、一挙に注目され始めている候補者が浮上してきている。

 それは、4月14日に出身地である中西部インディアナ州のサウスベンド市で出馬表明を行ったピート・ブティジェッジ市長である。名前の発音が難しいために、ファースト・ネームから「ピート市長(Mayor Pete)」との愛称で呼ばれている。

候補者中最年少の37歳

 ブティジェッジ市長は1982年生まれの37歳であり、1980年代から2000年代初頭までに生まれたまさに「ミレニアル世代」に属し、民主党大統領候補の中では最年少である。最年長の77歳のバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)とは40歳もの年の差があり、バイデン前副大統領も76歳であり、こうしたベテラン政治家と比較するとブティジェッジ市長がいかに若いかが理解できる。

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