スタートアップ大国「イスラエル」で見て聞いて感じた「実情」(上)
2019年6月4日

エルサレムの「嘆きの壁」。この地の歴史を最も感じさせる場所かもしれない(筆者撮影、以下同)
筆者は、中東やイスラエルの専門家ではないが、特にここ数年イスラエルへの関心を高めていた。元々はイスラエルには3つの宗教があり、ホロコースト等も含めたユダヤ人の建国への長い歴史などについても漠然とは知っていて、人類の歴史を知る上でいつかは訪問すべき地域・国であると思っていた。他方、中東、パレスチナやイスラム教など、日本人である筆者には、複雑でわかりにくいという印象をもっていた。
さらに近年、イスラエルは「スタートアップネーション」として世界的に注目されている国であり、昨年中国の急激な発展都市である深圳を訪れて以来、次はイスラエルと何となく決めていた(拙稿『超急成長都市「深圳」で体験した「中国の現在」と「日本の未来」(上)、(下)』2018年10月30日参照)。
このような事情と、たまたま今回も海外インターンシップ事業を積極的に推進する「タイガーモブ」が、「STARTUP QUEST in Israel」という、イスラエルでスタートアップ・エコシステムの秘訣を学ぶプログラムを本年3月に実施していたので、それを活用しながら、さらに筆者が個人で体験したものも付加して、イスラエルを経験してきた。
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