「戦争広告代理人」が分析する「トランプ訪日」(後編)
2019年6月10日
ワシントンDCでホワイトハウス、議会、そしてメディアのオモテとウラを1980年代から観察し、国際紛争の帰趨を決める情報戦を遂行してきた伝説のPR(パブリック・リレーションズ)エキスパートであり、『ドキュメント戦争広告代理店』(講談社文庫)の主人公、ジム・ハーフ氏に、「トランプとアメリカ政治」について聞いたところ、そこには想像を遥かに超える危機感があった。
「ドナルド・トランプ米大統領は民主主義の破壊者であり、専制政治を志して、その結果今やアメリカは国家の存亡の危機にある。昨年の中間選挙で民主党が下院を制したことでぎりぎりの所で破滅は回避されたが、来年の大統領選挙でトランプ氏が再選されれば破滅が待っている。こうした事態を恐れ、今のところアメリカ世論は、ジョー・バイデン氏など民主党候補を支持する可能性が高いが、本番で何が起こるかはわからない」
前稿(「戦争広告代理人」が分析する「トランプ訪日」(前編)2019年5月29日)では、あまり日本では聞かれることのない、こうしたある1つのワシントンDCからの「本音の声」をお伝えした。
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