パーミアン陸盆の夜明け。さらなる増産が見込まれる(C)AFP=時事

 

 米スーパーメジャーの「エクソンモービル(以下、エクソン)」と「シェブロン」の両社が、米国シェールブームの中心地「パーミアン陸盆」で生産量を急増させている、と報じられている。

『フィナンシャル・タイムズ』(FT)によると、両社は2019年第2四半期の決算内容を公表し、「エクソン」は前年同期比90%増の27万4000BD(バレル/日)を達成し、2024年までには100万BDにまで増産する予定だとし、一方「シェブロン」は、同じく前年同期比50%増の42万1000BDを達成し、2023年までには90万BDにする、としている。予定どおり開発活動を活発化しているのだ。

 両社のパーミアンにおけるシェールの生産計画について一度報じたことがある、と思い、本欄に本年3月8日投稿した『案の定「エクソン」「シェブロン」シェールガス増産の「強気」』を読み返してみたが、誤解を生む書き方をしていることを発見した。ここにお詫びして修正させていただきたい。

 まず「タイトル」だ。

「シェールガス増産の強気」はおかしい。少なくとも「シェールオイル・ガス増産の強気」とすべきだったろう。本稿の焦点は、明らかに「シェールオイル」にあるからだ。

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