本日8月14日12:57、支援者に見送られて検察庁に出頭した横尾氏
 

【編集部】 8月14日午後1時に出頭せよ、との指示に応じ、横尾宣政氏は3分前に東京・霞が関の検察庁に出頭した。確定した刑期は懲役4年。逮捕以来の異例の966日に及んだ長期勾留のうち800日が未決勾留期間として差し引かれるため、残りは660日、すなわち1年と10カ月弱。早期の保釈が認められれば、来年の晩秋あたりには出所が見込まれる。

 だが、本稿(上)冒頭で触れた通り、すでに8月9日に再審請求を行った。歪められた司法手続きを糾す新たな闘いは始まっている。

 また、以下の結びで述べている通り、横尾氏はオリンパスの巨額粉飾を監査法人は間違いなくある時期からは知っていたはずだと断じており、横尾氏に代わって支援者がその証拠とともに監査法人を刑事告発する準備も進めているという。

矛盾だらけの訴因変更

 1審公判の最終段階で、群栄化学工業の有田喜一社長(当時、現会長)が、

「横尾さんと羽田(拓)さんから『新事業3社の資料に記載されている事業計画は、オリンパスの取締役会で承認されています』という説明を受けました。だから事業計画を信用しました。このことは群栄の取締役会で説明しました」

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