「オリンパス事件」仕立て上げられた「指南役」の収監直前「独占告発」(上)

執筆者:フォーサイト編集部 2019年8月14日
2011年2月に社長交代を発表した会見での菊川剛会長兼社長(当時)と、マイケル・ウッドフォード氏。この8カ月後、国際的な大問題に発展する(C)時事
 

【編集部】 2011年10月、消化器内視鏡の世界シェア7割以上を占める精密電子機器メーカー「オリンパス」で、同年4月に就任したばかりだった英国人マイケル・ウッドフォード社長が突如解任された。が、同氏は直後、解任は内部の不正会計を隠蔽するためだと英紙『フィナンシャル・タイムズ』で告発。そして実際、第三者委員会の調査などで、同社が長年にわたり千数百億円に及ぶ巨額の損失隠しを行っていた事実が明るみになり、警視庁捜査二課や東京地検特捜部など司直の手によって刑事事件として立件された。いわゆる「オリンパス巨額粉飾決算事件」である。

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