新しい仮想通貨「リブラ」の衝撃
2019年9月19日
Facebookが、新しい仮想通貨「リブラ(Libra)」の構想を発表した。
これに対して、世界主要国の政府・中央銀行から、「強い規制が必要」との大合唱がただちに起こった。エスタブリッシュメントは、なぜ全力を挙げてリブラを潰そうとするのか?
リブラが「本物」の未来マネーになりうるからだ。それは、既成勢力に対する本質的な脅威になる可能性がある。
では、リブラは、どのような意味で本物なのか? そして、どのような意味で脅威になるのか?
金融エスタブリッシュメントは全力で取り潰しにかかる
アメリカのSNS提供企業であるFacebookが、今年の6月18日、2020年に「リブラ」という仮想通貨(暗号資産)のサービスを始めると発表した。
これに対して、ただちに世界的に大議論が起きた。
とくに注目されるのは、各国の政府・中央銀行が、「リブラに対する規制を強化すべきだ」という態度をとったことである。
アメリカ下院金融サービス委員会のマキシン・ウォーターズ委員長は、6月18日、リブラの開発計画停止を求める声明文を公表した。イングランド銀行のマーク・カーニー総裁は、「高い基準の規制が必要」とした。
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