キーマンが暴露したウクライナ疑惑「クレイジー」な内幕――決定的「冒頭陳述」全訳(下)
2019年10月30日
ウクライナ疑惑を巡る弾劾調査を行っている米下院で10月22日、ウィリアム・テイラー駐ウクライナ代理大使が証言に立った。
公聴会自体は非公開だったものの、冒頭陳述書が公表。ルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長やゴードン・ソンドランドEU大使、カート・ボルカー前ウクライナ担当特別代表ら「非公式チャネル」がウクライナ側と交渉し、首脳会談ひいては軍事援助の条件としてジョー・バイデン前副大統領父子を捜査させようとした内幕が浮き彫りになった。
以下は、その冒頭陳述の全訳の後半である(前半はこちら)。
報告がなかった電話会談の概要
7月25日、トランプ大統領とゼレンスキー大統領は長らく待たれた電話会談を持ちました。奇妙なことに、私は外交使節団のトップであり、翌日、ボルカー特別代表とともにゼレンスキー大統領と会うことになっていたにもかかわらず、ホワイトハウスから電話内容の報告を受け取りませんでした。ウクライナ政府は、短くて不可解な要約を発行しました。
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