大統領首席補佐官代行に就任以降は更新されていない本人のTwitter。OMB局長のままのほうがよかったかも
 

【ワシントン発】 現在、ホワイトハウスでトランプ政権の運営の中核に身を置いているのは、大統領首席補佐官代行を務めているミック・マルバニー氏である(2018年12月19日『トランプ政権「閣僚・重要ポスト人名録」(30)マルバニー大統領首席補佐官代行』参照)。

 だが現在、そのマルバニー氏が苦境に陥りつつあり、ドナルド・トランプ大統領は他のホワイトハウス高官らと後任人事について検討しているとも報じられており、更迭説がささやかれ始めている。

「ウクライナ疑惑」を巡るマルバニー発言

 マルバニー氏の躓きの発端は、「ウクライナ疑惑」である。

 トランプ大統領は今年5月に就任したウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、ジョー・バイデン前副大統領と次男のハンター・バイデン氏を巡るウクライナ関連の捜査を行うよう圧力を加えていた疑惑が生じており、下院民主党は、トランプ大統領の弾劾訴追に向けた調査を本格化させている。

 疑惑とは、バイデン父子に対する捜査をゼレンスキー大統領に対して求めるため、米議会が2019会計年度予算で承認していた、ロシアの侵攻を防ぐウクライナへの武器支援である総額3億9100万ドル規模の資金供与を棚上げにすることで、ゼレンスキー大統領に圧力をかけていたのではないかというものである。

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