今年5月、スター、レジェンドらと同舞台で闘い、半年後に「史上4人目」の快挙を(C)時事

 

「三井住友VISA太平洋マスターズ」(11月14~17日)を制し、日本の男子ツアー史上4人目のアマチュア優勝を果たした金谷拓実(21)への注目と期待が高まっている。

 ジュニア時代から数々のタイトルを獲得し、ゴルフの強豪として知られる東北福祉大学へ進学。そして2018年に「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」を制し、優勝資格によって今年の「マスターズ」(58位タイ)と「全英オープン」(予選落ち)に初出場した金谷の歩みは、まさに大学の先輩・松山英樹(27)とそっくりの道を辿っている。

 しかし、大学入学に至るまでの道程、つまり幼少時代、ジュニア時代のゴルフとの向き合い方や、その時期に醸成された金谷の思考や人間性には、当然ながら、金谷ならではのものがあるはずで、金谷の強さの秘密は、そのあたりに隠されているのではないか。

 金谷を小学2年生から高校卒業まで指導してきたジュニア時代のコーチ、岸副哲也氏に話を聞いた。

自己修正能力

 岸副コーチには、金谷が2017年の国内メジャー「日本オープンゴルフ選手権」で優勝こそ逃がしたものの、池田勇太(33)と堂々と渡り合った直後にも取材させてもらい、この場で紹介させていただいた(『米ゴルフ界注目アマ「金谷拓実」が実践する「リスクマネジメント術」』2017年12月8日)。

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