広く認められるようになった仮想通貨の重要性

執筆者:野口悠紀雄2020年1月30日
リブラ公式HPより
 

 ビットコインの価格は、2014年以降は緩やかに下落した。その半面で、国際機関が仮想通貨の重要性を認めた。日本では資金決済法が改正され、仮想通貨に一定の法的地位が与えられた。

2013年のピークから緩やかに下落

 ビットコインの価格は、2013年の11月末に1BTC=1000ドルを超えた。

 しかし、その後は下落し、14年3月下旬には500ドルを割り込んだ。そして緩やかに下落していった。

 ビットコインの価格が下落したのは、「マウントゴックス」破綻の影響と言われることが多い。それも無視できないだろうが、それよりも、中国のビットコイン規制のほうが大きな影響を与えたのではないだろうか?

 ビットコイン以外にも、さまざまな仮想通貨が現れた。

 最初のものは、チャーリー・リーが2011年に開発した「ライトコイン」だが、2013年頃以降、多数の仮想通貨が登場した。

 これらは、「アルトコイン」(Alternative Coin)と呼ばれる。

 それらの多くは、ビットコインを基にしたものであり、根本的な仕組みは、ビットコインとほとんど変わらない。現在では、 1500 種類以上のコインが存在するといわれる。

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